後書き 54

    ―書斎。パソコンの前でマウスを撫でているダーク。
     そこへ主がノートや本を抱えて入ってくる。

主   「あらっ。人のパソコンでなーに悪さしてるの?」
ダーク「悪さしてないにゃん。メールが来るから見てただけよ」
主  「嘘ばっかり。また和尚様に鰹節をおねだりしようなんて思っていたん
    でしょ」
ダーク「ばれちゃった!それよりお母さん、読者からのメールがいっぱいよ」
主  「反響が多いわね。連載が終わって半年も経つのに………」

    ―主はノートや本を机に置く。ダークを抱き上げて椅子に座り膝の上
     にのせ、パソコンを覗き込む。

ダーク「ね。この人なんて除霊院暗闇にゃんにゃん大姉の第2話のご予定は?
    って聞いてるわ。わたちの話が気に入ってるのね」
主  「こう期待されると嬉しいじゃない? やっぱりまた書いたらどう?」
ダーク「書いちゃおうかにゃん。わたち、取材能力は相当なものだし、文才あ
    りそうだし、書く材料には事欠かないし、ねえお母さん。検討中です
    って読者の皆さんに言っててよ」

    ―主はダークの頭を一撫でして、猛スピードでキーボードを打ち始め
     る。